こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は31回目☆
早速始めていきましょう★
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな」
【意味】
昔栄えた奈良の都の八重桜が、今日はこの九重の宮中で色美しく咲き誇っております。
【解説】
”いにしへの”:昔の。昔栄えた。
”奈良の都”:かつて奈良に都が置かれていたことから。
”けふ”:「いにしへ」と対になっている。
”九重”:皇居のこと。
”にほひ”:「にほふ」は香りについてと、色について二通りの解釈があるが、ここでは色美しく咲いている意。
作者は伊勢大輔(いせのたいふ/いせのおおすけ)。
■「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関は許さじ」
【意味】
夜の明けぬうちに、鳥の鳴き声を真似て関守を騙して通ろうとしたとて、函谷官の関守ならいざしらず、私との逢坂の関を通る事は許しませんよ。
【解説】
”夜をこめて”:夜のあけないうちに。
”鳥のそらね”:鳥の鳴きまね。中国の孟嘗君が、鳥の鳴きまねが得意な食客の働きにより夜が明けないと人を通さない函谷関を通った故事による。
”よに”:けっして。下に打消の語を伴う。
”逢坂の関”:近江国と山城国との境にある逢坂山にあった関。男女の逢瀬に掛けられている。
作者が藤原行成と夜更けまで話した翌朝、行成が後朝めかして「昨夜はあなたとの逢坂の関で」と言ってきたので詠んだ歌です。
中国の故事を短い言葉に現している作者の博学さが伺える、男友達との戯れの歌です。
作者は清少納言(せいしょうなごん)。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
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いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目はすべてひらがなです。画数の少ないシンプルなひらがなが並びます。雑にみえてしまう可能性がありますので、線の質を上げて、子供っぽくならないように気を付けて書きましょう。
2行目は、主役が「奈良」と「都」です。「の」は小さ目に書きましょう。「都」は、ヘンとツクリをずらして書くと大人っぽく見えます。
3行目に1番の主役の「八重桜」が出てきます。場所も真ん中ですし、大事な単語でもあるので、きれいに書きたいところです!
「八」は、直線の部分を作らないように書きましょう。すべて曲線で表現します。強弱をしっかりつけて書きましょう。
「重」は、横線縦線がたくさんあります。横線の長さに注意して書いてみましょう。真ん中の縦線は、最後の横線2本に繋げていきます。最後の横線は、楷書より短く書いてコンパクトに納めます。そうすることで、動きとスピード感も出ます。
「桜」は、「女」の部分が綺麗に書けると字がキマって見えます。「女」は意外と難しいです。真ん中の隙間の部分に意識を持っていくと、バランスが取りやすいかもしれません。横線があまり上になりすぎないようにしましょう。何回も書いて自分のしっくりくるきれいな「八重桜」を完成させてください。
4行目にも「重」が出てきます。少し小さ目に控えめに書くと良いと思います。
「九」は書き順に注意しましょう。縦線が1画目になります。そこから繋げるようにして横線を書くようにすると、動きが出ます。
最後の行は、漢字を大きく書いて、ひらがなの「める」を小さ目に書きましょう。
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夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関は許さじ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の字「夜」をきれいに書きましょう。好きなように個性を出して書いてもいいと思います。ただ、大事にすることは、全体のバランスと動きがちゃんと見えているか、です。
他のひらがなは、控えめに書きましょう。「夜」を目立たせるように書くとかっこいいかと思います。
2行目の「鳥」は横線を繋げて書いて、点も繋げるように書きましょう。「鳥」とか「馬」、「島」でよく目にする字は、すごく横広になってしまっている字です。縦線を左側に寄せて書きすぎると、横長の字になってしまうので気を付けて書くようにしましょう。
3行目は、やわらかくさらーっと書きましょう。
4行目は、漢字が1番大きくなるように書きましょう。
5行目の「関」のモンガマエは省略して書きました。最後の「じ」をしっかりと書いて終わりにします。
まとめ
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
32回目へ進みましょう♪♪↓↓
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