こんにちは☆
百合蔵と美句蔵です。
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今回の句について簡単な解説
今回の句は、
「春の海 ひねもすのたり のたりかな」
与謝蕪村が詠んだ句です。
季語は春の海で春の句です。
空はうららかに晴れわたって、春の海には波がゆるやかにうねりを描いては、一日中のたりのたりと寄せては返している…の意。
【補足】「ひねもす」は、「終日、一日中」という意味です。
■実践■練習■
春の海 ひねもすのたり のたりかな
このような感じになりました。
5、7、5で改行して書いています。
今回は、「春の海」以外はひらがなの句です。この句の意味のように、緩やかにのたりのたりとした雰囲気の作品にしたいと思います。ゆったりとした気持ちで書きましょう。
特にひらがなの部分は波のような線を使って流れを作って書くように意識して書いてみましょう。
まず、1行目。「春の海」の書き方は、漢字を大きくしてひらがなの「の」はコンパクトに書きましょう。
「春」は、直線をあまり使わないで書くようにしましょう。丸く書くようなイメージで。「日」の部分は、曲がり角で止まらないようにして曲線で曲がります。横線を繋げるように書きます。
「海」は、サンズイを波のように書きます。「毎」も角を作らないようになめらかに書きましょう。最後の横線も、真っ直な直線ではなく、丸みのある線を使いましょう。
2行目、3行目は、のたりのたりと書きましょう。キチキチと書くのではなくゆったりと書きましょう。しかし、字の中の止める部分はちゃんと止めるようにしましょう。1字1字の区切りも作らないように「ひねもす」までを一気に書くようにしましょう。繋げる線も書きながら流れを演出します。
「のたり」も同様に、一気に書くようにして、丸い線を使いながら書きましょう。
最後の「かな」も、ゆったりと書きましょう。空間を大きく使うような感じで書いて終わりにします。
まとめ
今回の句はゆったりおだやかな句だったので、そんな雰囲気をだいたいなーと思いながら書きました。
これは「手書き」の良さですよね。あと、「行書」ならではです。
楷書はきっちっと、直線を並べて綺麗な整列を作るようなイメージなので、アレンジができませんが、
行書は、正しい形というものがあまりないので自由度が増します。
自分の個性も出しやすいので、作品としての面白みもあります★
たくさんの字に触れて、そこから「自分らしさ」を見つけていけると楽しいと思います!!
さて、次は27回目☆いろいろな句を書いていきましょう♪↓↓