こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は36回目☆
早速始めていきます!
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろ屋に 秋風ぞ吹く」
【意味】
夕方になると門前の田の稲葉をそよそよと音をさせて、蘆葺きの田舎家に秋風が吹いてくる。
【解説】
”夕されば”:夕方になると。
”門田”:門前の田。
”おとづれて”:音をさせてたずねてくること。
”蘆のまろや”:茅葺きの家。
作者の血縁である源師賢の山荘で詠まれた歌です。
作者は大納言経信。源経信(みなもとのつねのぶ)として知られる、平安後期の歌人・公家です。源俊頼(74番歌)の父、俊恵法師(85番歌)の祖父にあたります。
■「音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ」
【意味】
噂に名高い高師の浜の、いたずらに立つ浪のように浮気者で有名なあなたのお言葉は心にかけますまい。うっかり心にかけては、涙で袖を濡らすことにもなりましょうか。
【解説】
”音にきく”:噂に高い。
”高師の浜”:現在の堺市浜寺の海浜。「音にたかし」と掛けている。
”あだ浪”:いたずらによせる波。
”かけじや”:かけまいよ。波と浮気な男性の心を共に受ける。
”ぬれもこそすれ”:ぬれもしよう。
作者は祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい)。平安時代の女流歌人で、女房三十六歌仙の一人です。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
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夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろ屋に 秋風ぞ吹く
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の字が「夕」で画数が少ない字ですが、小さくならないように書きましょう。空間をいっぱいに使うような気持ちで書くと良いです。
2行目の「門」は行書で省略して書いています。「田」は小さ目に。
3行目は、「と」を少し小さくしてメリハリが出るように書きました。
4行目の「蘆」は、画数が多いので、あまり崩さずに書きました。「屋」のタレをあまり大きく書かないようにしましょう。大きく書きすぎると、バランスが悪くなってしまいます。
5行目は漢字が多いです。「秋風」を強調するようなイメージで書きましょう。
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音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の字「音」は横線が目立ちます。線の質を上げて綺麗な横線を書きましょう。「聞」もカマエを省略して書きました。
2行目の「高」は、横線を右上がりに書いています。その分、右下の部分を強調させて、上下のバランスをとりましょう。「師」は最後の縦線を丁寧に書きましょう。
3行目の「波」は、サンズイの最後の点と、最後の右はらいの線でバランスをとります。
4行目は、ひらがなが多いです。漢字もなじませるようにやわらかめに書きました。
5行目は、すべてひらがなです。リズムよく流れにのって気持ちよく書きましょう。
まとめ
ゴールがだんだん見えてきましたねーーー☆
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
次は37回目―――――♪どんどん進みましょう☆↓↓