こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は23回目☆
では早速始めていきます!
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたずらに なりぬべきかな」
【意味】
「かわいそうに」と言ってくれるはずの人も思い当たらないまま、私はこのままむなしく死んでしまうでしょう。
【解説】
”あはれとも”:かわいそうにとも。
”いふべき人”:言ってくれるはずの人。
”思ほえで”:思われないで。
”いたづらに”:むだ死にに。
”なりぬべき”:なってしまうでしょう。
拾遣集の詞書に「物いひ侍りける女の後につれなく侍りて更にあはず侍りければ」とある歌。
交際していた女性がいっこうに逢ってくれなくなったので贈った歌です。
作者は謙徳公。藤原伊尹(ふじわらのこれただ/これまさ)として知られる、平安中期の公卿です。
■「由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋のみちかな」
【意味】
由良の海峡を漕ぎ渡る船人が、櫂がなくなって行方もしらず漂うように、どうなるかわからない恋の道であることよ。
【解説】
”由良の門”:現在の京都府宮津市由良の由良川が若狭湾へ注ぐあたり。
”かぢ”:櫓(ろ)や櫂(かい)の総称。
”絶え”:無くす。
”ゆくへも知らぬ”:行く先も分からない。
櫂を失って漂う船と、自分の恋の成り行きとを重ねた歌です。
作者は曾禰好忠(そねのよしただ)。平安中期の歌人で、中古三十六歌仙の一人です。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
㊺あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたずらに なりぬべきかな
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
この歌は、漢字が少なく、ひらがなが多いです。漢字がカクカクして浮かないようにひらがなになじませるように書いています。少し崩して曲線を角をとって、曲線になるようにしています。
ひらがなを書く時のルール「こめとらる」は小さくを思い出して意識して書きましょう。
最初の行は第一印象になりますので、きれいに書きましょう。「あ」を1番大きく書きました。なんとなく下に向かって小さくなるようなイメージで書きました。
2行目の「いふ」はふわっとやわらかく書きました。
3行目は「思」が1番大きくなるように書きます。
4行目の「身」は固さが出ないように角を取って曲線にして書きました。カクカクと曲がらないようにしましょう。
5行目は全部ひらがなです。「ぬ」を小さ目に書きました。
㊻由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋のみちかな
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の「由良の門」は四角がたくさんある字です。角がたくさんあると硬い雰囲気になるので、なるべく曲線にして、角ばった雰囲気が出すぎないようにしましょう。
2行目の「舟」は横線をふわっとかいて次の字につながるように書きましょう。
3行目は「絶」は、下の方がお菊なるように台形の形を意識して書くと、字が安定します。
4行目は流れるように書きましょう。「知」は、漢字ですがひらがなになじむようにふわっと書きましょう。
最後の行は「恋」を少し大き目に。みちかなは、一筆で書くようなイメージで流れるように書きましょう。
まとめ
ペンと紙を机の上に置いて少しの時間でもいいので、字を書いてみることを習慣にしてもらえたら嬉しいです★
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
24回目に進みましょう♪↓↓