こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
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はじめに
百人一首の他に、俳句や和歌も書いています。
他にはお名前、都道府県、県庁所在地等も書いています☆←カテゴリーから入ると分かりやすいです★
あとは、書法や、道具のお話なんかもありますので、良かったら覗いてみて下さいね☆
一応リンク張っておきます★↓↓
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香に匂ひける」
【意味】
人の心はわかりませんが、昔なじみの里の梅の花の香りだけは変わっておりません。
【解説】
”人は”:宿の主人を指している。
”いさ”:さあどうであろうか。
古今和歌集の詞書に「初瀬に詣づる毎に宿りける人の家に、久しく宿らで、ほどへて後に至れりければ、かの家のあるじそこにたてりける梅の花を折りてよめる」とある歌。
宿の主人に「ずいぶんお見えになりませんでしたね」と皮肉を言われた時に答えた歌で、宿の主人との親しい間柄が伺えます。作者は紀貫之(きのつらゆき)。平安前期の歌人、貴族で、三十六歌仙の一人。紀友則(33番歌)の従兄弟にあたります。
■「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ」
【意味】
夏の夜は短く、まだ宵と思っているうちに明けてしまったけれど、沈む暇もない月はあの雲のどこかに宿るのだろうか。
【解説】
”宵ながら”:宵のまま。宵だと思っているのに。
”明けぬるを”:明けてしまうのに。
”月宿るらむ”:月は宿るのだろうか。
作者は清原深養父(きよはらのふかやぶ)。平安中期の歌人、貴族で、三十六歌仙の一人です。清原元輔(42番歌)の祖父、清少納言(62番歌)の曾祖父にあたります。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
㉟人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香に匂ひける
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の最初の字「人」です。画数が少ないこの字をきれいに見せるには「線の質」しかない!
2本の線に集中して綺麗な線を書きましょう。
2行目の「心」は2画目の線のはねを大きくしています。画数が少ない字の場合はわざと空間を埋めるのも良いと思います☆「知」はヘンは右上がりに書くようにしましょう。
3行目の「ふるさと」は「る」と「と」を小さ目に書きましょう。
4行目の「花」は最後の右下の線のはねを大きく書きます。
5行目の「香」は左右のはらいを止めて書きました。動きが出るように意識して書きましょう。
「匂」の下のはねも大きくしました。
㊱夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の最初の字「夏」をかっこつけて書きましょう★どうやってかっこつけるかというと、最初の横線とアシの部分にポイントを置きます。
まず、最初のポイントの横線を少し前のめりなイメージを持って前の方からぐいーんと強く書きましょう。その勢いで目までつなげていきます。
もう1つのかっこつけるポイントは、アシの部分のはらいをつなげてみました★力を抜きながら上にもってきてつなげたら、そこからまたぐうううーっと力を入れてまたぐっと止まります。そしたらゆっくり右下に向かってペンを上に持ち上げます。ペンは筆ほどは強弱が出なくて細い太いも見えづらいですがちゃんとやる事が大事です★
「夜」も、先ほどの「夏」の最後の線と同じように強弱をつけて書きましょう。大事な1行目なので、丁寧に☆
3行目の「ぬる」を小さ目に書きました。
5行目の「るら」を小さ目に書きました。これは、ひらがなの中でも小さく書く字「こめとらる」の法則です★
5行目の「月」はあまり崩さないで楷書に近い字で書きました。3行目の「明」の「月」は崩して書いて、変化を出しています。
まとめ
もう、百合蔵ブログをちゃんと読んでくださっている方にはしつこいかと思いますが(笑)もう一度簡単に説明します。
◆字の大きさの法則
漢字>ひらがな>こめとらる と覚えると良いです。だいたい20%ずつ小さくしていくと字がたくさん並んだ時にきれいに見えます。
◆同じ字(形)を使用しない
1つの文章、作品の中に同じ字(形・崩し方等)を使用しない、というルールがあります。
確かにまったく同じ字がたくさんあると違和感が出ます。少しだけでいいので、変えて書きましょう。(はらいの線を止める、強弱を変える、等少しの変化でよいです)
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
さあどんどん進みましょう★★↓↓
※近々UPします♪