こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は48回目☆
ラスト3回です★
早速始めていきましょう♪♪
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「おほけなく 憂き世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染の袖」
【意味】
わが身に過ぎたことながら、このつらい世を生きる民の上に覆いかけることです。比叡山に住みはじめた私の、この墨染めの衣の袖を。
【解説】
”おほけなく”:身分不相応に。
”わが立つ杣”:比叡山の異名。
”墨染の袖”:墨色に染めた法衣の袖。
作者は前大僧正慈円(さきのだいそうじょうじえん)。
■「花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり」
【意味】
花を誘って散らす嵐の庭は、花が雪のように降るが、ふりゆくのはわが身なのだなあ。
【解説】
”花さそふ”:花をさそって散らす。
”雪ならで”:雪ではなくて。
”ふりゆくもの”:「降りゆく」と「旧りゆく(老いてゆく)」をかけている。
小野小町の「花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに」を本歌とした歌です。
作者は入道前太政大臣。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
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おほけなく 憂き世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染の袖
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
この歌は1行目、3行目に「おほ」と言う字がきます。1行目の方を少し大きく書きました。
「お」と言う字は「於」という漢字からできています。「於」をなぞるような気持ちで書くと良い「お」が書けます。最初の字なので、味のある「お」を書きましょう。
他の2、4、5行目は漢字が多いです。ちょっとバランスが取りづらい字が多いので、漢字を1字1字練習してから全文を書くようにしましょう。ピックアップして解説していきます。
「憂」あまり頭でっかちに見えないように書きましょう。アシの部分をしっかり書いて字を安定させます。
「民」最後の線が1番大事です。目立つように大きく強く書きましょう。
「杣」キヘンは縦長、「山」は正方形に近い形なので、二つの形をバランスよく配置することが大事です。「山」が「木」の真ん中になるように書きましょう。
「墨」は、最初の「里」の最後の横線をあまり長く書かないようにしましょう。最後の「土」の、1番下の横線が1番長くなるように書きましょう。
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花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の字の「花」は、自分の好きな「花」を書きましょう★かっこよく書いてみてください★{さそふ}はやわらかく書きましょう。
2行目の「庭」はタレの左はらいと最後の右はらいをきれいに書きましょう。書き終わって見たときに左右にきれいに線が伸びているように見えたらバッチリ☆です。
3行目は、「ならで」が流れるように書けていると良いです。「で」を少し大き目に書きました。
4行目はすべてひらがなです。リズムと流れを意識して書きましょう。最初の「ふ」は、全て曲線になるように書きます。まーるいやわらかい線で書きましょう。
5行目の流れを意識して書きましょう。「なりけり」は縦のはらいの線がリズムを作り出すように書きましょう。
まとめ
今回は、ちょっと難しい漢字が出てきました。
(「世」は以前もたくさん出てきていたので省略致しました。)
漢字を書く時は、バランス感覚がとても大事になるので、いろいろな字を書いて、バランスをとる間隔を磨いてみてください★
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
次回は49回目☆次に進みましょう♪↓↓
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