こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
美句蔵が監視している中、書きましたー
今回は46回目☆
早速始めていきます!
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む」
【意味】
こおろぎの鳴く霜夜の寒い夜、閨のむしろに衣の片袖を敷いて、私は一人寂しく寝るのでしょうか。
【解説】
”きりぎりす”:こおろぎの古名。
”さむしろ”:敷物の「さ筵」と「寒し」を掛けている。
”衣かたしき”:衣の片袖を敷いて一人で寝ること。男女で寝るときは袖を敷きかわすことから。
”ひとりかもねむ”:ひとり寝ることかなあ。
作者は後京極摂政前太政大臣。
■「わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね かわく間もなし」
【意味】
私の袖は引き潮の時にも見えない沖の石のように、人は知らないけれどもいつも涙にぬれて、乾くひまもないのでございます。
【解説】
”潮干”:引き潮の状態をいう。
”沖の石の”:沖の石のごとく。
”人こそ知らね”:人は知らないが。
「石に寄する恋」という題で詠まれた歌です。
和泉式部の「わが袖は水の下なる石なれや 人に知られでかわく間もなし」を本歌取りしています。
作者は二条院讃岐(にじょういんのさぬき)。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
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きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目が、名詞から始まっています。「きりぎりす」は大事な部分なので、きれいに堂々と書きましょう。
2行目の「夜」はナベブタからそのまま「イ」につなげてそのまま一筆で書いています。
3行目は、最初の「さ」の横線から勢いを付けるようにして流れを作りましょう。
4行目の「衣」も、先ほどの「夜」と同じように繋げて書いています。
5行目はひらがなの部分の「ひとり」は「ひ」は大き目、「と」は小さく、「り」は縦長に書くようにしてメリハリをつけてきれいな「ひとり」を書きあげましょう。
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わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね かわく間もなし
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目は「わ」と「袖」を少し大き目に書いています。
2行目の「潮干」は、「潮」を大き目に書いて、画数の少ない「干」は少し小さ目に書きましょう。
3行目は、角ばった漢字が並びます。□(四角)の部分の角を取りながらつながりを意識して書きましょう。
4行目の「人」は、左はらいの線をわざと止めて書いています。そこから戻るようにして2画目を書きましょう。
5行目は、ひらがなの中に「間」という字が入っています。とても□(四角)が多い字なので、行書でやわらかく書いて、他の字とのバランスをとっています。
まとめ
今回は、さみしそうな歌でしたね。
感情表現が、とても面白いですし、昔の人は大変だなーと思ってしまいます。
携帯もないので、人とのつながりとか、つながっている時間(会っている時間)をとても大事にしていたんだろうな、と思います。
夜中にメールとかできませんからね。
現代よりもさみしい夜を過ごしたんだろう、と思います。
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
ラスト3回の所まできましたよーーー★
ゴールまで頑張ろう↓↓47回目へ↓↓
㊼百人一首の書き方★ペン字練習しながら日本の文化を勉強する★手本付93・94番
他にもいろいろな字を書いてみよう