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㉞百人一首で綺麗な字の書き方のコツを勉強★手本・解説付67・68番

更新日:

こんにちは。

百合蔵と美句蔵です。

 

今回は34回目☆

では、さっそく始めていきます♪

 

Contents

今回の歌について簡単な解説

今回の歌は、

■「春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそをしけれ

【意味】
春の夜の儚い夢のような戯れの手枕をして頂いた為に、つまらなく立つ浮き名が口惜しく思われます。
【解説】
”春の夜の”:季節が春であったのと、短い夜の意とを兼ねている。
”夢ばかりなる”:夢のような。
”手枕に”:手枕のために。
”かひなく”:なんのかいもなく。腕(かひな)とも掛けている。
”名”:浮き名。
”惜しけれ”:惜しい。

千載集の詞書は「二月ばかりの月のあかき夜、二条院にて、人々あまた居明して物語などし侍りけるに、内侍周防寄り臥して、枕もがなとしのびやかにいふを聞きて、大納言忠家、これを枕にとてかひなれば、よみ侍りける」。
陰暦二月の春の夜、二条院で女房たちが夜通し語り合っていた時に作者が「枕があればなぁ」とつぶやいた時に藤原忠家が「これを枕にどうぞ」と差し出してきた時に切り返した歌です。
作者は周防内侍(すおうのないし)。

 

■「心にも あらで憂き世に 長らへば 恋しかるべき 夜半の月かな

【意味】
私の気持ちに反してつらいこの世に生きながらえるのであるならば、今宵の月はきっと恋しく思い出されるに違いない。
【解説】
”心にあらで”:自分の本心とは違って。
”憂き世”:つらいことの多い世。
”恋しかるべき”:きっと恋しいに違いない。

後拾遣集の詞書に「例ならずおはしまして、位など去らむとおぼしめしけるころ、月のあかかりけるを御覧じて」とある歌。
病気により皇位を去ることが決まり、宮中で月を見て詠じた歌です。
作者は三条院。

※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★

 

■実践■練習■

  1. 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそをしけれ

このような感じになりました。

5、7、5、7、7で改行して書いています。

最初の「春」は、あまり崩さないで楷書に近い字で書きました。左右のはらいを楷書同様にきれいに書きましょう。横線は繋げて勢いが出るようにして、かっこいい「春」になるように。「夜」もはらいの線が大事です。最後の右はらいの線を丁寧に書きましょう。

2行目の「夢」は、最初のクサカンムリの最初の横線で、字のおおきさが決まります。なんとなく字の大きさを決めてから書き出すようにしましょう。「夕」の部分の位置で、バランスをとります。収まりがいいように位置に気を付けて書きましょう。さいごの「る」は小さ目にくるくるっと書きます。

4行目の「手」は、最初のはらいの線から横線に繋げて2本書いて縦線に繋げます。強くぐーーーーっと書いてしっかり止まったら、次の字につながるような線を書きます。「枕」は、最後の線で全体のバランスをとりますので、強くしっかりと字が安定するように書きましょう。ぐうっとしっかり止まってからお菊上に向かってはねます。

4行目は「立」の漢字がありますが、ひらがなとなじむように書きました。

最後の行は「名」をかっこよく書きたいところです。最初の「夕」は、両方はらわないで書きました、最初はぐっと止めてから、横線に繋げていきます。次のはらいの線は力を抜きながら書いて最後少し止まって次の「口」に繋げていきます。この「を」は、接続詞の「を」ではなく、「惜しむ」の「惜」なので、しっかり目に書きましょう。

 

  1. 心にも あらで憂き世に 長らへば 恋しかるべき 夜半の月かな

このような感じになりました。

5、7、5、7、7で改行して書いています。

最初の「心」が、貧弱にならないように書きましょう。点の位置に気を付けて書きましょう。遠くにスペースをいっぱい使って書きましょう。この字はもともと直線が使われていない字なので、行書も楷書も、ほぼ変わらないです。

2行目は、ひらがなと漢字が混ざっています。最初の「あらで」は、「ら」を少し小さ目に書きます。「憂」は、横線を繋げるように書いてアシの部分でバランスをとりましょう。「世」は全体のバランスに気を付けて書きましょう。最初の横線を真ん中くらいから書き出します。次の縦線も真ん中くらいから書きましょう。そうすることで、間延びせずに整った字になると思います。

「長」も、横線の位置に荷を付けて書きましょう。だいたい真ん中になるように計算して書き始めます。

4行目の「恋」は最初の「心」とは字の形を変えて横長になるように書きましょう。ひらがなの部分は、字の特徴を生かして書きましょう。

「夜半」の「夜」は先ほど出てきたので省略。「半」は、横線を楷書のように長く書かないで同じくらいの長さに書きます。右上がり気味に力強く書いて、縦線に繋げていきます。強くぐーーっと書いてすこしはねました。「月」は、いつもよりも楷書に近い感じで書きました。

 

まとめ

 

今回で35回です。字の上達を実感できているのではないかと思います。実感できていて欲しい!!!

100首まで、頑張りましょう♪♪

 

百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★

 

次は35回目です☆どんどん進みましょうーーー♪↓↓

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