こんにちは☆
百合蔵と美句蔵です。
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今回の句について簡単な解説
今回の句は、
「五月雨を 集めてはやし 最上川」
松尾芭蕉が詠んだ句です。(奥の細道より)
五月雨を集めて早い(流れとなった)最上川(もがみがわ)…の意。
季語は五月雨で夏の句です。
【補足】五月雨(さみだれ)とは、旧暦の5月頃に降る長雨のことをいいます。
■実践■練習■
五月雨を 集めてはやし 最上川
このような感じになりました。
5、7、5で改行して書いています。
最初の「五月雨」を力強く書きましょう。力強さを表現するには、線の向きや、スピード感が大事になります。しっかり止まって、力を溜めて、向きや方向を決めてしゅっと書きます。一度、しっかり止まらないと、スピード感は出ません。線の質を上げるためには、一度ぐっと止まって一呼吸してから線を書き始めるようにしましょう。それは、楷書も行書も同じです。止まる所はしっかり止まりましょう。
「五」は、横線が3本並びます。1番上の線と真ん中の線は右上がりにぐいっと書きましょう。3本目の最後の線は、上がりっぱなしではなく、最後少し下げてバランスをとります。
「月」は、右下のはねの部分で勢いを表現しています。ぐーーっと力を溜めてから大きくはねます。そのまま中の横線に繋げるように持っていきます。その力の流れのまま横線をちょんちょんと書いて終わりにします。
「雨」は、ぱっと見は左右対処の字です。ですが、実際書く時は、右側が大きく強くなるように書きましょう。左側よりも右側が貧弱にならないように注意して書く事が大事です。右下のはねは力強くしっかりとはねるようにしましょう。
2行目の「集」は、画数が多くて横線がたくさん並んでいます。ぐじゅぐじゅっと横線を繋いで書きます。
下の「木」の部分は左右のはらいの線を点で書いています。空間を大きく使って離して書きましょう。
ひらがなの部分は、やわらかく書きましょう。字の大きさや形を強調させてメリハリをだしつつ、流れを表現しましょう。
最後の「最上川」は、「上」を少しコンパクトに書きます。
「最」は、横線を繋げながら、動きが出るように書きましょう。「上」は、直線的な線ではなく、少し丸みを出した線で書くようにしましょう。「川」は、真ん中の線を「点」のように書いています。1画目、2画目はスピード感を出して、最後の線は丁寧にゆっくり書いて終わりにします。
まとめ
今回は、丁寧にゆっくり書く線と、スピードを速くして流す線を意識して書いてみてください。
だんだん、どの線を丁寧に書けばよいのか等が分かってくると思います。
そして、止まる所、スピードを出すところ、ゆっくり書く所がうまく組み合わせる事ができると良いリズム感が生まれます。
次回は、18回目です☆↓↓