こんにちは☆
百合蔵と美句蔵です。
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今回の句について簡単な解説
今回の句は、
「旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる」
松尾芭蕉が詠んだ句です。
季語は「枯野」で冬の句です。
旅先で死の床に臥しながらも、見る夢はただ、あの野この野と知らぬ枯野を駆け回る夢だ。の意。
【補足】
初めて九州に行く予定だった旅中、病気にかかり、投宿した大坂の宿の病床で詠んだ句。芭蕉は、そのままその宿で亡くなるが、その亡くなる四日前に詠んだ51歳の時に読んだ句です。
■実践■練習■
旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる
このような感じになりました。
5、7、5で改行して書いています。
夢は枯野をかけ廻る=病床で見る夢は、自分が冬の木々の枯れきった野をかけめぐる夢ばかりだ。
俳諧や旅への自分の夢(=元気になって好きな旅を続け、もっとすばらしい句を作りたいという願いや執念)が、病床の心の中に思い浮かべる旅中の枯野をかけめぐる、と取ることもできますね。
さて、字の解説に移ります。
最初の「旅」ですが、形としては楷書とあまり変わらないです。少し線を繋げています。「病」のヤマイダレを繋げて書いています。中の部分は少し右側に書きましょう。角をとって、あまり直線にならないようにします。ひらがなの「んで」は、長い線をのびのびと書きましょう。
「夢」は、字が傾いて見えないように書く事が大事です。最後の「夕」の書く位置と角度に注意して書きましょう。「枯」は、キヘンの「点」を省略して書いています。「古」は「十」と「口」を別々に書かないでひとふでで書いています。「野」は、横線は右上がりに書きます。最後の縦線をぐーーーっと下げて書くことで帳尻を合わせてバランスをとります。
3行目はすべてひらがなです。きれいに書いて締めたいところです。
まず、小さく書く字が含まれています。「め」と「る」です。この2文字は小さ目に書きましょう。
「か」は字がこじんまりしないようにスペースをしっかりとって横に広く書きましょう。「け」は、「計」からできた字です。「計」を思い浮かべながら書くときれいに書けます。「め」はコンパクトにまとめましょう。「ぐ」は、上下に線を気持ちよく伸ばしましょう。濁点は、さいごの「る」を書いてから打ちます。「る」は、くるくるっとまとめるように書いて、最後に濁点を打って終わりです。
百合蔵はよくやってしまうのですが、「濁点忘れ」ご注意ください。
まとめ
今回は、松尾芭蕉が最後に作った句ではないか?と言われている俳句を練習しました。
俳句の勉強をしながら、字の勉強もしてほしいなーと思います。
今、俳句を作るのがちょっとしたブームになっています。
自分の作った俳句をきれいな字でかけたら、尚、楽しいのではないかと思います。
より、俳句を楽しむためにも、自分の字を磨いてみてはいかがですか☆
次に進みましょう★次回は32回目です↓↓