もう5年くらい前になりますが、
先生をやってみないかと言われたときに、
少し逃げ腰になったことがありました。
やってみたい気持ちはありました。
目指していることでもありました。
しかし、百合蔵には、人に教えれるような技術も
自信もありません。
そのことをお話ししました。
そしたら、、
「最初から、自信がある人の方が良くない。
自信がない方が吸収できるし、ちゃんと教えることができる。
自信は後からついてくる。」
「教える事ってものすごく上達するのだよ、自分のために始めてごらん。
悩むことも、自信をなくすこともあると思うけれど、
教えることは自分の上達の近道でもある。
学ばせて頂く事がものすごくあるよ」と。
百合蔵なりに考えて、
「とにかく一生懸命教えよう」と決めました。
やってみると、
本当にそのとおりでした。
小学生の男の子、女の子、20代、30代の男性、女性、
お仕事を引退されて、新たな趣味の為に習いに来た60代の男性、
もうすぐ80歳になるおじいちゃん等々。
ひとりひとりがみんな違う字を書きます。
字を勉強したい目的も実に様々。
例を挙げると、
いい万年筆買ったから、見合った字を書きたい。
時間があるときに、写経やりたいから。
何かに取り組んでみようと思った。
字を書く事なら集中してできると思った。
健康の為に、手を動かして、脳を活性化させるぜ。
書道ってなんかかっこいいし、新たな趣味にしたいから。
自分の名前を書くのが恥ずかしいから、恥ずかしくない字を書きたい。
自分の字がきらいだから。字がきれいな人になりたい。
集中力を鍛えたいから。
学校の大会で、賞状ほしいから。等々。。。
百合蔵は、目標を持つ方と一緒にいれる時間が
幸せだと感じています。
小学生の女の子のピュアすぎる質問に
タジタジしたり、
80歳のおじいちゃんの
かわいい質問にキュンキュンしたりします。
いろいろな質問や、お話をしていて思うのが、
なんでこうなっちゃうの?
なんでこうできないんだろう?
が原点だなーと思います。
思い通りに書けない、筆が回ってくれない。
と、生徒さん達も試行錯誤します。
でも簡単にできちゃっても面白くないでしょう?
ああかな、こうかな、の時間こそが、
いい顔をしている時なのかなって、思います。
そういう時のそういう人ってなんであんなにハッピーオーラが出てるんだろう。。
それに対して、
百合蔵も、ああかな、こうかな、と教え方を研究します。
その時はとても有意義な時間だなと実感します。
今もこのブログを書く事で、さらに勉強することが
できています。
歴史や、書法等も改めて勉強する機会になりました。
ありがたいことです。
教えたり、調べたり、勉強したりしてると、
百合蔵もどんどん「書」が好きになっていくんですよね。
百合蔵もハッピーオーラで誰かをハッピーにできたらいいな。
この宝物を誰かに渡していきたいです☆