こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は40回目☆
あと10回でゴールの所まできました!!
早速始めていきます。
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「秋風に たなびく雲の たえ間より 漏れ出づる月の 影のさやけさ」
【意味】
秋風に吹かれてたなびいている雲の切れ間からもれ出てくる月の光の、何と澄み切った明るさであることか。
【解説】
”秋風に”:秋風に吹かれて。
”たなびく”:横に長く引いている。
”絶え間”:切れ目。
”もれ出づる”:もれ出てくる。
”月の影”:月の光のこと。
”さやけさ”:澄んで明らかなさま。
作者は左京大夫顕輔。藤原顕輔(ふじわらのあきすけ)として知られる、平安後期の歌人・公家です。
■「ながからむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ」
【意味】
貴方の愛情が長続きするかどうかわかりませんが、寝乱れたこの黒髪のように心も乱れている今朝は、物思いに沈んでおります。
【解説】
”長からむ心も知らず”:長く変わらない心か知らないけれど。
”黒髪の”:黒髪のごとく。
”乱れて”:心が乱れて。
”けさは”:恋人と共に過ごした翌朝。
崇徳院主催の「久安百首」で後朝の歌への返歌という趣向で詠まれた歌です。
作者は待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ)。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
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秋風に たなびく雲の たえ間より 漏れ出づる月の 影のさやけさ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の「秋風」は、あまり崩さないで書いています。「秋」は、ノギヘンの点の部分を省略して書いて、「火」の最後の線を止めて書きました。「風」はほとんど楷書と同じです。
2行目は「たなびく」の「く」まで書いて「び」の濁点を打ちましょう。「雲」は上下のバランスを取りながら書きましょう。まとまりのある字になるように「雨」と「云」の間が空きすぎないように書きましょう。
3行目の「間」はモンガマエを線で表現しています。
4行目の「出」は角を丸くして、カクカクしないように曲線で書いています。
5行目の「影」は右側を全て繋げて勢いを出します。「さ」は横線をきれいに書きましょう。
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ながからむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目は、すべてひらがなです。リズムにのって流れるように書きましょう。
2行目の「心」は、点を打つ時に空間を意識しながら打ちましょう。
3行目の「黒」は、上の「里」の部分があまり大きくなりすぎないように書きましょう。そして下の4つの点で「里」を支えます。「髪」も下の「友」で上の部分を支えます。しっかりと書きましょう。
4行目の「乱」は、右側のくねっとした線がとても大事です。止まる所はしっかり止まって力強い線になるように書きましょう。
5行目の最後の「へ」は横長にしっかりと書きましょう。文中にある場合「へ」は小さく書いたり軽く書いたりするのですが、最後の字の場合はしっかりと書きましょう。
まとめ
ラスト10まで来ました!!
いろいろな歌がありますよね。いろいろな感情になりきって書くと面白いですよ★
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
さて、次は41回目!!ゴールへ向かって進みましょう♪↓↓