こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
「自分には趣味がないから、何か見つけたい」と言って、書道を始める方、すごく多いです。
体をたくさん動かすわけではないので、ながーーーーく続けられる趣味になると思います★
是非、「字を書く事」を趣味の一つに入れてもらえたら嬉しいなーと思います。
今回は21回目☆
今回も恋の歌です。では、始めていきます!
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」
【意味】
私が恋をしているという評判は、早くも広まってしまった。誰にも知られないようにひそかに思いはじめたのだけれど。
【解説】
”恋すてふ”:恋をしているという。
”わが名”:わたしの評判。
”まだき”:早くも。
”立ちにけり”:広まってしまった。
”人知れずこそ”:他人に知られないように。
”思ひそめしか”:思い始めたのだけれど。
作者は壬生忠見(みぶのただみ)。平安中期の歌人で、三十六歌仙の一人です。
■「契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは」
【意味】
約束しましたね。互いに涙で濡れた袖を何度もしぼっては、あの末の松山を波が決して越さないように、二人の中も末永く変わるまいと。
【解説】
”契りきな”:約束しましたね。
”かたみに”:互いに。
”袖を絞りつつ”:涙で濡れた袖を絞りながら。
”末の松山”:現在の宮城県の海岸にあったという山。絶対に浪の越さない位置にあったので、比喩として使われた。
”浪こさじとは”:浪が超えないように絶対に変わりますまい。
後拾遺集の詞書に、「心かはりてはべりける女に、人に代はりて」とある歌。
つまり作者の清原元輔(きよはらのもとすけ)が、心変わりした女性宛の歌を失恋した男性に代わって詠んだ歌です。
清原元輔は平安中期の歌人・貴族で、三十六歌仙の一人。清原深養父(36番歌)の孫で、清少納言(62番歌)の父です
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
㊶恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の「恋」は自分の好きな字で書きましょう★アレンジしてもいいと思います♪大きく存在感を出すように書きましょう。
2行目は少し控えめに書きました。意味を考えてこっそりしているような感じをイメージして書きました。
4、5行目も、ひそかに大事に思っていたのに、というイメージで書きました。5行目は少し強めに書く事で、こっそり思っていたのに!っていう感じを出しました。
㊷契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の「契」を大事に書きましょう。約束の意味なので、ふわふわしないぢっかりとした字で書きましょう。
2行目、3行目はほぼひらがなですので、リズムよく書いていきます。
4行目、5行目は漢字が多いです。角ばったどっしりとした感じが多いので、しっかり書きましょう。
最初の「契」をしっかり書いたのも、此の4、5行目とのバランスをとり為でもあります。
まとめ
ちょっと重たい感じの恋のお話でした。
特に2つ目の歌は字もしっかり目に重ために書きました。
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
どんどん先へ進みましょう♪㉒へー★↓↓