こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は41回目☆
50回まで頑張りましょう♪♪
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる」
【意味】
ほととぎすが鳴いた方を眺めると、その姿は見えずにただ有明の月が残っている。
【解説】
”鳴きつる方”:鳴いた方。
”有明の月”:夜明けに残る月。
「暁にほととぎすを聞く」という題で詠まれた歌。
作者は後徳大寺左大臣。藤原実定(ふじわらのさねさだ)として知られる、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての歌人・公卿です。
■「思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり」
【意味】
つれない人を思い、悩み悲しんでもやはり命は長らえているのに、つらさに耐えきれずに流れ落ちるのは涙であった。
【解説】
”思ひわび”:思い嘆いて、気力を失った状態をいう。
”さても”:それでも。
”あるものを”:あるのに。
”涙なりけり”:涙であるよ。
作者は道因法師。藤原敦頼(ふじわらのあつより)として知られる、平安後期の歌人です。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
-
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の「ほととぎす」は、自分の好きなようにアレンジしてもいいと思います。字の大きさを変えたりしながら味のある「ほととぎす」を書きましょう★
2行目の「方」は横線をかっこよく書くときれいな字に見えます。
3行目は全てひらがなです。リズムよく、強弱をつけて書きましょう。
4行目、5行目には、字の中に「月」が3個出てきます。同じ崩し方にならないように書いています。
「有」は、書き順を間違えている方が多いのですが、縦線が1画目です。繋げるようにして横線を書きます。
5行目の「月」はあえて楷書に近い字で書きました。「残」は、右側の斜めの線が1番大きくなるように書きましょう。長く強く書きましょう。
-
思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の「思」は「田」と「心」をバランスよく書きましょう。あまり「田」が大きくなりすぎないようにしましょう。
2行目は、「さても」をやわらかく書きましょう。「命」は、全体的に右上がりになるようなイメージで書くと大人っぽい字になると思います。
3行目はひらがなのみなので、ここもやわらかく流れを表現しながら書きましょう。
4行目は、漢字を大き目に書いてひらがなを小さくして書きました。「憂」と「堪」を強調させています。
5行目も「涙」を大き目に書いています。「なりけり」ははらいの線をきれいに書きましょう。特に最後の「り」のはらいは丁寧に。
まとめ
81番の歌は有名ですよね。和歌には、「ほととぎす」「月」は多く出てきます。自分の中のレパートリーを持っているといいかもしれません★
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
↑↑確実になっていますよね!いろいろな「字」も「感情」も知ることができました!
残りわずかです★42回目に進みましょう♪↓↓