こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
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はじめに
百人一首の作者は、歌人、詩人だけではなくて、天皇や大臣が読んだものもあります。
なんか、昔の人はロマンチックだったのかなー、なんて思っています。
すごい立派な立場の人が「恋」の歌とか作っているのが結構たくさんあって、なんか面白いなーとおもってしまいます。
なんか、かわいいですよね(笑)♪
今回もそんな感じの歌が課題です★
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな」
【意味】
逢坂山のさねかずらが、逢って寝るという名を持っているならば、それは手繰れば来るように、人に知られないで貴方と遭う方法があれば良いのに。
【解説】
”名にし負はば”:名を持っているならば。
”逢坂山”:現在の京都と滋賀の境にある山。
”さねかづら”:モクレン科の常緑の蔓状をなす低木。
”しられで”:知られないで。
”来る”:かづらの縁語「繰る」と掛けている。
作者は三条右大臣で、藤原定方(ふじわらのさだかた)として知られます。
■「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」
【意味】
小倉山の峰のもみぢ葉よ、お前に心があるのなら、もう一度行幸があるからそれまで散らずに待っていて欲しい。
【解説】
”小倉山”:京都市の嵯峨にある山で、紅葉の名所として知られる。
”みゆき”:天皇の行幸のこと。
作者は貞信公(ていしんこう)。藤原忠平(ふじわらのただひら)として知られます。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
㉕名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の最初の字「名」をきれいに見せたいです。「夕」と「口」の大きさ、位置のバランスがとても大事です。1㎜でもずれてるとヘンに見えてしまう場合もあります。何回も書いてベストのバランスが取れるように書きましょう。
3行目の「さ」が意外と目立ちます。最初の横線を思い切って力強く書いてください。そこからのいきおいのまま次の字へ移っていくようにします。「ら」に向かってちからを軽くしていくような感じで書くと、リズム感と流れが出るかと思います。
4行目の「人」も大事に。しっかり打ち込みを入れて入ってから、大きい円を書くように左にはらってそのまま右はらいにむかっていき、だんだん力を入れてゆっくり右下に向かってはらいます。
5行目は全部ひらがなです。「る」を小さ目にくるくるっと書いて、「よしも」は縦長に下に押していく世に書いて、「が」は少し横広に書いてバランスをとって、「な」は正方形を意識して書いて終わらせます。
ひらがなが並ぶ場合、のぺーーーっと見せないように字の大小、形、強弱をつけて書きましょう。
㉖小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目が、漢字3文字です。「小」は画数が少ない字なので、普通ならば小さ目に書く字ですが、今回は歌の最初の字なので、小さくは書かないようにしました。真ん中の線を書いて、その後の点を打つ場所がとっても大事です。自分が思っている以上に遠くに打つようにして下さい。空間をいっぱいに使って広く字を書きます。点の位置が近いだけで、堂々とした字にはなりません。ゆったりとした堂々とした字にしましょう★
3行目の「心」も、同じです。点を離して遠くに打ちましょう。全部が遠く離れている感じです。最初の線から点までの空間が同じくらいになるように意識して書いてみてください。
ひらがなの濁点も同じです。遠くに打ちましょう。
5行目は「む」の字でおわります。正方形の形を意識しましょう。「む」の最後の点も離して遠くに打ちましょう。
まとめ
今回は、空間(余白)を意識して書いてみてください。特に26番の歌は練習しやすいと思います。
こじんまりした歌にならないように空間を大きく使って堂々とした作品になるように練習してみてください。いろいろやってみる事が大事なので、点を打つ場所を変えてみたり、大きさや、長さを変えてみたりして、しっくりくる形を作っていくようにしましょう★
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
↑こんな人に早くなりたーい★
次へ~~~♪↓↓どんどん進もう♪