こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は35回目☆
ゴールの100首に着々と向かっていっています☆
ゴールまでがんばろーーー!
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」
【意味】
烈しい嵐が吹き散らした三室山の紅葉は、やがて竜田川に流れ入って川面は錦のように美しいことよ。
【解説】
”三室の山”:大和国生駒郡の神南山のこと。
”竜田の川”:三室山を流れる川。
後冷泉天皇主催の「永承四年内裏歌合」で紅葉を題に詠まれた歌です。
古今集の「竜田川もみぢ葉流る神なびの 三室の山にしぐれ降るらし」という詠み人知らずの歌を踏まえています。
作者は能因法師(のういんほうし)。俗名は橘永愷(たちばなのながやす)です。
■「寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮」
【意味】
あまりの寂しさに耐えかねて庵を出てあたりを見渡すと、どこも同じように寂しい、秋の夕暮れである。
【解説】
”さびしさに”:さびしさの為に。
”宿”:庵。家のこと。
”立ち出でて”:出て。
修行を終え、人里離れた草庵に一人で暮らしていた作者が詠んだ歌です。
作者は良暹法師(りょうぜんほうし)。平安中期の歌人・僧です。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
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嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の「嵐」はあまり崩さないで楷書に近い字で書きました。力強さが出るように右下のはねは大げさに見えるくらい大きくはねましょう。
2行目は「の」を少し小さ目に書きましょう。「三」は全部の線を繋げないで1ヵ所だけ繋げるようにしましょう。
3行目の「もみじ」は、味がある字で書きましょう。自分の好きなように書いてもいいかもしれません。個性的な字で書いてもかっこいいと思います。
4行目の「竜」は、傾いて見えないように書きましょう。1本足なので、足の部分をしっかり書いて安定させるようにします。強くしっかり書いて強く上に向かってはねましょう。「田」は小さ目に。
「錦」は、カネヘンを右上がりに書いてツクリに向かって行くように書きましょう。最後の「り」は、気持ちよくはらって終わりにします。
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寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
この歌はさみしさを表現した歌ですね。さみしい夕暮れを想像しながら書いてみましょう!
1行目の「寂」は、字の形が正方形になるようにイメージすると形をとりやすいと思います。
2行目の「宿」も正方形になるように書きましょう。
3行目は、ひらがなのみです。リズムよく書きあげましょう。
4行目はひらがな部分をコンパクトに書きました。
5行目は漢字が多いです。最後の「暮」をどっしりと書いて締めましょう。
まとめ
強弱と流れを意識して書いてみてくださいね★
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
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