こんにちは☆
百合蔵と美句蔵です。
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今回の句について簡単な解説
今回の句は、
「夏草や つわものどもが 夢の跡」
松尾芭蕉が詠んだ句です。
季語は夏草で夏の句。
意味は夏草… (その昔の)武士たちの夢の跡…
※「つわもの」は、とても強い武士たちのことをいいます。
■実践■練習■
夏草や つわものどもが 夢の跡
このような感じになりました。
5、7、5で改行して書いています。
字を書いていく上での今回のポイントを先にお伝えしますと、「クサカンムリ」です。
「草」と「夢」に、クサカンムリが使われています。
練習の為に2つのクサカンムリを書きました。
楷書と行書では、書き順が違う場合があります。
要は、楷書は、1本1本をきれいに組み立てて書いていきます。
行書は、字の美しさ、書きやすさを重視しています。筆の運びがしやすい方が良いので、書き順を変えて書く場合があります。
今回の「クサカンムリ」もそうです。
「草」の方は、先に2本の縦線を書いています。そのあとで、横線を結ぶように書いています。
「夢」の方は、楷書と同じように、横線から書き始めています。
ポイントをおさえた上で解説に入りたいと思います★
「夏」は、最初の長い横線で、勢いをつけます。その勢いを保ちながらリズムよく書きましょう。
「草」は、かたかなの「ソ」を書くようにして書き始めます。そのままぐじゅっと横線を書きます。「日」を小さ目に書いて、次の横線を際立たせます。前にぐっと出して長さを表現することで、かっこよく書けます。
2行目はすべてひらがなになります。直線を使わないで、全てやわらかく書きましょう。濁点は最後に打ちましょう。
3行目の「夢」は、楷書に近いクサカンムリで書いていますので、横線を先に書きます。この字は、支える部分が1本足のような字です。バランスよく書かないと字が傾いて見えてしまいます。最後の「夕」を書く時に全体を見てから書きましょう。
「の」は軽く小さく書きます。
「跡」は、正方形の形になるように書きます(縦長にならないように)。「亦」は、「点」でバランスをとります。最後の点まで丁寧に書きましょう。
まとめ
今回「書き順」のお話をしました。
行書だと、美しさ、書きやすさを重視して書く場合があります。
かしこまった書類等には楷書を使用しますよね?読み間違いがないように、しっかりはっきりと書きますよね?
行書は、お手紙や、俳句、詩を書く時に使用することが多いです。オリジナリティや、目でぱっと見たときの見た目を重視する場合が多いので、書き順よりも筆の運びの美しさの方をとるのですね。
次は16回目に突入★どんどん書いていきましょう♪↓↓