こんにちは☆
百合蔵と美句蔵です。
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今回の句について簡単な解説
今回の句は、
「柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
正岡子規が詠んだ句です。
季語は柿で秋の句です。
法隆寺の大伽藍を見ながら茶店で柿を食べていると、すぐ近くにある西円堂の鐘楼から時を告げる鐘の音は、法隆寺の裏山にこだまし、微妙なうねりを伴いつつ斑鳩の里に伝わっていったことだよ。
※子規は生涯で20万以上の句を詠みました。
■実践■練習■
柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺
このような感じになりました。
5、7、5で改行して書いています。
とっても有名な句ですね。
この句を使って、書家もたくさん作品を作っています。柿の絵を添えてハガキに書くのも素敵かな、と思います★
「柿」は、キヘンをぐにゃぐにゃっと書いています。少し大き目に書いてインパクトを出しています。「く」は上下にぐーーっと伸ばして書きました。
「鐘」の、カネヘンは、横線を全部右上がりにして勢いを表現しましょう。ツクリの「童」は、右上がりになりすぎないようにします。最後の横線は、ぐっとまっすぐに書いてバランスをとりましょう。
「鳴」のクチヘンも同様に右上がりに書きましょう。最後の横線は右上に向かってはねるように書きます。ツクリの「鳥」は、横線と、点を繋いでかいています。右下のはねる部分を強くしっかり書くようにしましょう。
3行目の「法隆寺」の「法」は、サンズイを縦長に書きます。「去」は、間延びしないように書きましょう。最初の横線を、真ん中に近い位置から書き出してぐいっと右上がりに。次の縦線の頭をしっかり出してサンズイとのバランスをとりましょう。最後の点をしっかり下まで引っ張るようにぐーっと書きましょう。
「隆」は、コザトヘンを角ばらせないように柔らかく書きます。右側のツクリの方の「生」の部分の線を繋げながらぐじゅぐじゅっと書きます。「寺」は、楷書の場合、長い横線を書きますが、行書の場合、横線を繋げて書きたいので、だいたい同じくらいの長さで書きます。最後の点をしっかりかいて終わりにします。
まとめ
この句は、画数が多い漢字が使われています。
行書の場合、線をあまり繋げすぎてしまうと、繋ぎ線でぐじゃぐじゃに見えてしまう場合があります。
全部を繋げないようにして、空間、余白を残すことも考えながら書きましょう。
次回は30回目です★どんどん進みましょう♪↓↓