こんにちは★
百合蔵と美句蔵です。
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Contents
はじめに
百合蔵ブログでは、短歌とよばれているものも、和歌と呼ばれているものも、まとめて「和歌」にします。
カテゴリーもそのようにしますので、宜しくお願いします★
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は
「雪の内に 春はきにけり うぐいすの こぼれる涙 今やとくらむ」
二条后(藤原孝子)
古今集からの引用です。
訳は
雪の降っている中に春がやってきました。
うぐいすの凍っていた涙は、今はもうとけるでしょうか。
の意です。
■実践■練習■
5、7、5、7、7、とそのままの並びで、書いています。
今回出てくる漢字の、「雪」、「春」、「涙」はなんとなく楷書に近くして、
あまり崩さずに書きました。きれいな言葉なので、印象に残りやすく・・・。
雪は、アメカンムリの点々を縦気味に書いて、雪っぽくしました。
春は、右はらいの線を止めて書いています。
涙は、サンズイ部分はあまり崩さないで書いて、ツクリの方は、線を少し繋ぐようにして行書っぽくしています。あえて、そのくらいしか崩さなかったです。読みやすいレベルで崩しました。
逆に、「今」「内」は崩して書いています。
ひらがなになじむようにやわらかく書きました。
ひらがなの書き方としては、「うぐいす」が大事な部分になります。
一筆で書くような感じで、流れに乗って美しく書きましょう☆
早く書くのではなく、リズムを作って書きます。
止まる所はしっかり止まって書き出すようにします。
ぐっと止まってすーーっと書いて、またぐっ すーー ぐっ すーーです。
流れを止めたくないので、「うぐいす」の「ぐ」の濁点は 「うぐいすの」の「の」を書き終わってから点を打つようにしましょう。
最後の行の、「とくらむ」の部分は「とくら」は小さくふわっと書くようにします。
最後の字の「む」は少し大き目に。最後の点をあえて遠くに打ちました。
まとめ
今回の詩は、うぐいすを人に見立てて詠んでいる歌でした。
ちょっと切ない歌でしたね。でもおもいやりを感じる素敵なフレーズです。
「うぐいす」を誰かにあてはめて詠むといろいろな感情になります。
家族だったり、恋人だったり、親友だったり・・・
この歌はいろいろな場面にあてはめることができる詩ですね。
今回、日常ではあんまり考えないような事を思い浮かべながら、字を書くことは、とても有意義な時間だなーと思いました。
やっぱり「書」はいいものだなーっと実感★★
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