こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は33回目☆
早速始めていきます!
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「恨みわび 干さぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ」
【意味】
つれない人を恨み嘆いて、涙にぬれて乾くひまもなく袖が朽ちてしまいそうなのに、この恋のために浮き名が立って私の名が朽ちてしまうのも残念でなりません。
【解説】
”恨みわび”:さんざん恨んで、もう気力もない程。
”ほさぬ袖だに”:涙を乾かしきれぬ袖さえあるのに。
”あるものを”:あるのに。
”名こそ惜しけれ”:名が惜しい。
作者は相模(さがみ)。平安後期の女流歌人で、中古三十六歌仙・房三十六歌仙の一人です。
■「もろともに あはれと思え 山桜 花よりほかに 知る人もなし」
【意味】
私が思うように、お前も私のことをしみじみとなつかしく思ってくれ、山桜よ。このような山奥では、桜の花より他に知る人も居ないのだ。
【解説】
”もろともに”:どちらもともに。
”あはれ”:色々な意味があるがここでは、しみじみとなつかしく思うこと。
金葉集の詞書に「大峰にて思ひがけず桜の花を見て詠める」とある歌。
修行に励んでいた作者が吉野郡にある大峰山で思いがけず山桜に出逢った時に詠んだ歌です。
作者は大僧正行尊(だいそうじょうぎょうそん)。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
65.恨みわび 干さぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の字が「恨」で、ちょっと怖い歌ですね。あえてこの字はあまり崩さないで書くようにしました。ひらがなは、少し小さくしてさらっと書きました。
2行目の「干」はあまり大きく書かないようにしましょう。画数が少ないので間延びしないように注意して書きましょう。ひらがなと漢字がなじむように意識して書きました。
3行目は全部ひらがなです。「る」と「の」を少し小さ目に書くとバランスが取りやすいです。流れるように書きましょう。
4行目は「恋」を丁寧に書きましょう。
5行目の「名」は、1画目のはらいの線を止めてそのまま横線に繋げています。
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もろともに あはれと思え 山桜 花よりほかに 知る人もなし
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目は、ひらがなが並んでいて、「も」が重なります。下にむかってだんだん小さくなるように書くときれいです。
3行目の「山桜」を目立たせたかったので、少し控えめに書いています。
「山桜」が真ん中にどーんときています。これは好きなようにかっこつけて書きましょう。
自分の書きたいようにかいていいと思います。
4行目の「花」も大事な字です。丁寧に書きましょう。
5行目は、画数の少ない漢字とひらがなの組み合わせです。「知」は、横線を右上がりにしながら繋げて書いています。「人」は最初の線をはらわないで止めて書いて2画目に繋げています。最後の「し」は、しっかり止まってから勢いを付けてはらっていきましょう。
まとめ
いろいろな歌がありますね!
ちゃんと意味を考えながら書くと、実は66個の感情を知ることができているんですよね。
たまに振り返って、過去の歌を意味をよーく考えながら書いて復習するのもいいですよ♪
その時書いた字とは全然違った雰囲気になっているかもしれませんね。
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
次は34回目です★こちらへ♪↓↓
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