こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
Contents
はじめに
百人一首とは、大化の改新の立役者として有名な天智天皇の御代から、平安時代後期、武家政治が台頭し、500年間続いた貴族社会が崩壊するまでの、人々の想いや社会世情を描いた一大叙事詩です。
1首から練習し始めて今回6回目です★
では始めていきましょう♪
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣船」
【意味】
大海原の島々を目指して漕ぎだして行ったと、都の人には告げてくれ、漁師の釣り船よ。
【解説】
”わたの原”:大海原のこと。「わた」は海の古語。
”八十島”:多くの島々。
”かけて”:目がけて。
”漕ぎ出でぬ”:「ぬ」は完了の助動詞。漕ぎだしたということ。
”人”:都の人、家族や親しい人びと。
作者は、参議篁(さんぎたかむら)。
この歌の背景には、作者の参議篁こと小野篁(おののたかむら)が体験したある事件があります。
それは篁が遣唐副使に任ぜられ船で出発する際、大使である藤原常嗣が自分の破損した船に篁を乗せ、篁の船に常嗣が乗ろうとした横暴に篁が反発し、船に乗らなかった事で嵯峨天皇の怒りにふれ、隠岐に流されてしまったということ。
真冬に隠岐に島流しされる自身の心情が痛いほど込められている歌です。
■「天つ風 雲の通い路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ」
【意味】
空を吹く風よ、雲の中の通り道をふさいでおくれ。この美しい天女の姿をもう少しとどめておきたいのだ。
【解説】
”天つ風”:空を吹く風。「つ」は現在の「の」にあたる古い助詞。
”雲の通ひ路”:ここでは天女が天井へ帰る雲の切れ間の路のこと。
”をとめ”:ここでは天女の意味。
この歌は五節の舞姫を天女に見立てた歌です。
五節(ごせち)とは新嘗会(しんじょうえ)や大嘗会(だいじょうえ)の際に舞姫が舞う公事のことで、これは天武天皇が吉野の宮で琴を弾いた際に天女が降りてきて袖を五度翻したという故事にもとづいています。
舞姫には公卿・国司の家の姫が4人選ばれて、舞を披露していました。
作者は僧正遍昭(そうじょうへんじょう)。俗名は良岑宗貞(よしみねのむねさだ)です。平安時代の僧・歌人で、六歌仙・三十六歌仙の一人でもあります。
桓武天皇の孫で、素性法師(21番歌)の父です。
★一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
⑪わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣船
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
2行目の「八十島」の「十」の字は画数が少ないので小さ目に書きましょう。
4行目の「人」は画数が少ない字ですが、行の最初の字ということと、メリハリをつけてきれいに見せるためにあえて大きく書きました。
5行目の「海人」の「人」は小さく書いています。
⑫天つ風 雲の通い路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の「天つ風」をかっこよくキメたいです。大事な1行目です。
まず漢字の部分。「天」は4画の字ですがすべて大事な線です。すべての線の特徴を忠実に表現するような気持ちで書きましょう。特に最初の横線は力強く大きく。最後の右はらいは丁寧に書きましょう。
「風」は、半分から右側を大きく強く書きましょう。右側のはねる線を強くしっかりと書きましょう。大きくはねて強調させましょう。
「つ」は小さく軽く書く感じで良いです。漢字を強調させましょう。
2行目もひらがなを小さ目に書きましょう。
最後の5行目は全てひらがなです。ひらがなの中でも少し大きさを変えてメリハリをつけましょう。
ひらがなの中でも小さく書くときれいと言われているのが
「こめとらる」です。この5文字は小さく書くようにします。
今回では、「と」と「め」がありますね。この2つの字は小さくかいて、最後の「む」は詩怒り大きく書きましょう。
まとめ
今回は、「漢字とひらがなの大きさのメリハリ」
「ひらがなの中の大きさのメリハリ」が出てきました。
一応ルールとして、
漢字はひらがなよりも20%大きく書く
「こめとらる」は小さく書く
この2つは覚えておいてください★
普段使いの中でも使用できるので是非活用してみてください★
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
よし、ガンバるぞ!
次へーーー★