こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は39回目☆
始めていきます!
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」
【意味】
川瀬の流れが早いので、岩にせき止められた急流が二つにわかれてもまた一つになるように、貴方と別れてもいつかはきっと逢おうと思う。
【解説】
”瀬をはやみ”:川瀬の流れが早い為に。「瀬」は川の流れが浅くて早いところ。
”せかるる”:堰きとめられる。
”滝川”:滝のように流れる川。
”われても”:わかれても。「別れて」と「分かれて」の二つの意味が掛かっている。
作者である崇徳院(すとくいん)自身が編纂を命じた久安百首の為に作られた歌です。
五歳で即位するも、父である鳥羽天皇と不仲だった為その後退位させられます。
保元の乱に破れ、讃岐国に流されました。詞花集の勅撰下命者でもあります。
■「淡路島 通ふ千鳥の鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守」
【意味】
淡路島から飛び通う千鳥の鳴く声に、いったいいく夜を覚ましたことだろう、須磨の関守は。
【解説】
”淡路島”:兵庫県須磨の西南にある島。明石海峡をへだてて須磨に対している。
”かよふ”:飛んでくる。
”ねざめぬ”:寝ざめたことであろう。
”須磨の関守”:摂津国と播磨国の境にあった関。この歌が作られた時代には既に古関であった。
「関路千鳥(せきじのちどり)」という題で詠まれた歌。
作者は源兼昌(みなもとのかねまさ)。平安中期から後期にかけての歌人です。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
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瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
最初の字「瀬」は、正方形の形になるように書きましょう。真ん中の「束」の部分をぐじゅぐじゅと書いています。
2行目の「岩」は三分の一に「山」、三分の二に「石」を書くようにしましょう。最後の「るる」はコンパクトにまとめましょう。
3行目の「滝」は、1本足の字なので、しっかり立つように最後の線を強く書きましょう。「川」は2本目と3本目の線を繋いています。
4行目の「わ」「れ」ですが、似ているようですが、右側に向かって行く線の角度が大きく違います。そこを注意しながら書きましょう。「わ」は横に向かう感じ。「れ」は斜め上に向かう感じ。
5行目の「ふ」をふわっとしたやわらかい線で書くようにしましょう。字の形が正三角形になるように書くときれいです。
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淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目が感じ3文字から始まる歌です。あまり崩さずに楷書に近い字で書きました。
2行目の「通」は、シンニョウを行書の書き方にしています。点を打って、横線は引かずそのまま縦の線をふにゃっと書いています。「千」は横線が重要です。前にぐいと出して長く書きましょう。縦線は少し右側に書くようにするとこなれた感じの字になります。ただ、曲がって見えないように注意しましょう。「鳥」は「日」のような部分が横長にならないように書きましょう。個々の部分が横広になっていると子供っぽい字に見えてしまいます。最初の「島」も同じです。
3行目の「鳴」も「鳥」が出てきます。こちらも同じく縦長になるように書きましょう。「声」は最初の横線をしっかりと書きましょう。この字は、1本足なので、字が傾いて見えないようにバランスを見ながら書きましょう。
4行目の「い」は横長、「く」は縦長に書きました。最後の「めぬ」はコンパクトに丸めて書いています。
5行目は、漢字が多いです。「須」は左側の部分をすべて繋げています。右側の「頁」も一筆で書くようなイメージでつながるようにして書いています。「関」は、モンガマエを省略して書いています。「守」はウカンムリを少しコンパクトにして「寸」の横線を目立たせるようにしています。「千」と同じように前にぐいっと出して力強く横に引っ張りましょう。
まとめ
今回は、「島」、「鳥」、「鳴」の字の形の練習。
「千」、「守」のように、横線をぐいっと前に出す書き方の練習をしてみてください★
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
どんどん進みましょう♪次は40回目です↓↓