こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は26回目☆
後半戦突入です!!では始めていきます!
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」
【意味】
こんなにも貴方を思っていることを、口に出して言うことができるでしょうか。ましてや伊吹山のさしも草のように燃える様な思いを、貴方はご存じないでしょう。
【解説】
”かくとだに”:こんなであるとだけでも。
”えやはいぶきの”:「えやはいふ」の「言うことができようか」というものと伊吹山の「いふ」を掛けている。
”いぶきの”:伊吹山の。
”さしも草”:艾(もぐさ)のこと。「さし」は接頭語。
”さしも”:そうとも。
”知らじな”:知るまいな。
”もゆる思ひを”:燃える程の思いを。「もゆる」はさしも草の縁語。「ひ」には火を掛けている。
後拾遺集には「女にて始て遣しける」という詞書があることから、初恋の歌であることがわかります。
作者は藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)。平安中期の歌人・貴族で、中古三十六歌仙の一人です。藤原忠平(26番歌)のひ孫にあたります。
■「明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな」
【意味】
夜が明けたらいずれ日は暮れる、そしてまた逢う事が出来るとはわかっていますが、貴方と別れなければならない夜明けは恨めしい。
【解説】
”朝ぼらけ”:夜がほんのり明けはじめた頃。
後拾遣集の詞書に「女のもとより雪ふり侍りける日かへりてつかはしける」とある歌。
雪の降る朝に女性と別れて帰った後に送った後朝(あとぎぬ)の歌です。
作者は藤原道信朝臣。平安中期の歌人、公家で中古三十六歌仙の一人です。23歳の若さで亡くなりました。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
51 かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
この歌は、ひらがなが多い歌なので、流れとリズムを意識して書くようにしましょう。
1行目はすべてひらがなです。流れるようにきれいに書きましょう。「と」を少し小さ目に書いてめりはりをつけるようにしましょう。
2行目の「伊吹」も、ひらがなになじむようにやわらかく書きましょう。角ばった部分を曲線にしてカクカクさせないようにします。漢字もリズムよく書いてみてください。
3行目の「草」は下の「十」の部分の横線を長く書きましょう。ぐいっと前に出してつながりを出して書きます。
4行目も同じ「さしも」が出てきました。今回は、あえて同じように書きました。本当は、同じ字は使用しない方がいいのですが、今回は、わざと同じ言葉を使った歌だと思うので、両方が同じ印象になるような字で書きました。
5行目は「燃」を大きく書きます。「燃」は好きな字で書いてみてください。「燃える思い」を想像しながら書いてみてください。
52明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
この歌も、ひらがなが多めなので、漢字をやわらかく書くように意識して書いています。
最初の「明」は、自分のすきなように書いてください。かっこつけて書きましょう。ひらがなの部分の「けぬれば」は、「ぬ」だけ少し小さく書いて、他の字は正方形になるように書きましょう。
2行目は「るる」と「の」を小さ目に書きましょう。
3行目の「知」はやわらかく書いて流れを止めないように書きます。
4行目も5行目も流れ、やわらかさを意識して書きましょう。
書き終わたら、全体を見てみてください。
急にカクカクした部分があると止まってしまうので、漢字が柔らかく書けているか。
リズム感、抑揚が表現できているか、を見てみるといいと思います。
何回も書いて、流れ、リズムが出てくると、こなれ感が出てきて、自分らしさも出てくるので、
書きこんでみてください★
まとめ
今回から後半戦です!!
のこり48首、頑張っていきましょう♪
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
↑
半分なってきているはず!!さらに素敵な人になる為に頑張るぞー★★
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