こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
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今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」
【意味】
日の光がのどかな春の日に、どうして落ち着いた心もなく桜の花は散るのだろうか。
【解説】
”ひさかたの”:天、空にかかる枕詞。
”光のどけき”:陽の光がやわらかでうららかな様。
”しづ心”:しずかな心。落ち着いた心。
”花の散るらむ”:花はどうして散るのだろうか。上に「春の日に」のように逆接の助詞があると疑問の意味になる。
作者は紀友則(きのとものり)。
■「誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに」
【意味】
年老いた私はいったい誰を友にすれば良いのだろうか。あの高砂の松も昔からの友ではないのだから。
【解説】
”誰をかも”:「か」は疑問で、「も」は詠嘆の助詞。
”知る人”:友人。
”高砂の松”:現在の兵庫県高砂市の老松を指している。長寿の象徴。
”友ならなくに”:友ではないのに。
年をとり、昔からの友もこの世を去ってしまって一人残った寂しさを詠んだ歌です。
作者は藤原興風(ふじわらのおきかぜ)。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
㉝ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の「ひ」は、のびのびと書きましょう。真ん中の余白は卵型になるように書きます。下のとんがる部分は少しだけ左にずらすようにすると良いです。
2行目の「光」は、字がかっこいいんで、そこを生かしたいと思います。上の部分のカブトのような所は、真ん中の線を強くひいて、「ソ」は、右側の線を左の線よりも高い位置から書きましょう。そうすることで、勢いと強さが出ます。下の部分は、左側の最後の線がとっても大事です。しっかり書いて大きくはねましょう。この線で、全部を支えるようなイメージで書きましょう。右上がりに書いているので、最後の線でしっかりバランスを保たせます。
3行目の「春」も右上がりに書きます最後に書く「日」でバランスを保つように書きます。
㉞誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の「誰」のゴンベンを崩して書きました。しっかり書くとけっこう硬い雰囲気になってしまうので、行書にしています。
3行目の「高砂」も、叱り書くと硬い字です。曲線を意識してあまり硬くならないように書きましょう。
5行目のひらがな部分は流れるように書きましょう。「く」をあえて縦長に強調させてかきました。最後の「に」は正方形になるように書きましょう。
まとめ
今回で1/3が終わりました。どうですか??楽しめて書けていますでしょうか??
書けば書くほど楽しくなってくるのが「書」だと思います!
ちゃんと真似しながら、大事に1字1字を書いていれば絶対上手になりますので!!!
逆に何も考えないでただ書いていても上手になれません。
まずは真似をしながら大事に大事に、たくさん書き込んでみてくださいね☆
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
どんどん進もーーー☆↓↓