こんにちは。
百合蔵と美句蔵です。
今回は20回目☆恋の歌を2つ練習します♪
始めていきます!
Contents
今回の歌について簡単な解説
今回の歌は、
■「浅茅生の 小野の篠原 忍ぶれど あまりてなどか 人の恋しき」
【意味】
浅茅の生えた小野の篠原、その「しの」のように貴方への思いを忍びこらえているけれど、忍びきれない。どうしてこんなに恋しいのだろう。
【解説】
”浅茅生”:竹の低い茅萱が生えているところ。
”小野”:野のこと。
”篠原”:篠の生えている原。篠は短い竹。
”忍ぶれど”:我慢しているけれど。
”あまりて”:忍ぶにあまって。忍びきれずに。
”などか”:どうしてか。
”人”:貴方。
作者は参議等(さんぎひとし)。名は源等(みなもとのひとし)といいます。
平安前期から中期にかけての公家で、嵯峨天皇のひ孫にあたります。
■「忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」
【意味】
忍びこらえていたけれど、とうとうその素振りに出てしまった。何か物思いをしているのですかと人が尋ねる程に。
【解説】
”色”:顔色。素振り。
”ものや思ふと”:「何か物思いをしているのですか」と。
包み隠している恋心が、ついつい表に出てしまった様子を詠んだ歌です。
作者は平兼盛(たいらのかねもり)。平安中期の歌人、貴族で、三十六歌仙の一人です。
※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★
■実践■練習■
㊴浅茅生の 小野の篠原 忍ぶれど あまりてなどか 人の恋しき
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目最初の字「浅」は、強弱で字のバランスをとりましょう。
ツクリの部分の方は、横線は全て右上がりに書いて勢いがあるように書きます。次の縦線で上がった分を下げるようにぐーーーっと下まで強く書きます。ここで、上下(重さのバランス)を取るようにします。
ぐっとためた力を使って次の上にある最後の点に向かって大きくはねます。やりすぎくらいに大きくはねましょう。「茅」も、下の縦線からのはねを強く書きましょう。ぐううっと力を入れていき、しっかり止めてはねましょう。「生」は、3本の線の真ん中と最後の3本目を繋げて書いています。最後の3本目の線は右上がりになりすぎないようにしましょう。
2行目の「小」は、左右の点の位置に気を付けましょう。縦線に近くならないように打ちましょう。
「野」はツクリの部分の最後のはねが重要です。この線もしっかり止まってから大きくはねるようにしましょう。
3行目の「忍」は、アシの部分が「心」になります。上の部分を支えるように書きたいので、横広に書きます。書き方は、楷書と行書も、そんなに変わらないです。もともと曲線の字です。
4行目は、全部ひらがなになっています。変化をつけたかったので、「て」を大き目に書きました。
5行目の最後の行は、漢字の「人」「恋」は正方形の字なので、ひらがなに繁華を付けて「し」をながーく書きました。
㊵忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで
このような感じになりました。
5、7、5、7、7で改行して書いています。
1行目の「忍ぶれど」は先ほどの39番の歌の3行目にも出てきました。
今回は1行目で、最初にみる部分なので、先ほどよりもしっかりと書きましょう。
「忍」は、先ほどは、きれいな字の形になるように書きましたが、今回は独特な雰囲気を出してみました。わざと「心」を目立たせてみました。自分の好きなように書いてみてもいいかもしれません★
2行目の最初の「色」は、右側に向かって大きく広がっていくような感じで書きましょう。最後は大きくはねて、字全体のバランスをとりましょう。
3行目、4行目は、ひらがなよりも漢字が大きくなるように書きましょう。
5行目の「問」は、モンガマエを省略あいて書きました。最後の字の「で」をしっかりかいて終わりにします。
まとめ
今回は「恋」「忍」「思」と「心」が下にくる字が出てきました。
横広に書いて上の部分を支えるように書きましょう。
「心」は、楷書と行書はあまり変わらないです。きれいな曲線で書くようにしましょう★
百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★
今回の歌は、かわいい恋心でしたね♪
次回はどんな歌が出てくるのかなー♪♪次へ進もうーー★↓↓