こんにちは☆
百合蔵と美句蔵です。
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今回の句について簡単な解説
今回の句は、
「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」
小林一茶が詠んだ句です。
季語は蛙で春の句です。
やせ蛙よ、負けるな。一茶がここにいるぞ の意。
【補足】俳諧師としては恵まれた家の出ではなく、家庭的な不幸が重なった一茶でしたが、自らの努力によって、江戸時代の俳諧の宗匠として晩年まで活躍し、多くの門人に庇護されながら、子どもや動植物など、小さな生命への慈愛に満ちた2万句もの俳句を残しました。
そのことを踏まえて詠むと、ちょっと感動してしまいました。
蛙の喧嘩を見つけて、弱い者を応援するという一茶の優しさがにじみ出ている句ですね。
■実践■練習■
やせ蛙 負けるな一茶 これにあり
このような感じになりました。
5、7、5で改行して書いています。
最初の「やせ」は、「や」の縦線、「せ」の横線の線をきれいに書きましょう。「蛙」は、右側の「土」2つをまとめて書いています。最初に1番上の横線を書いて次に縦線を下までひっぱります。そして横線を3本ぐじゅぐじゅっと書きます。
2行目の「負」は、下の「ハ」の部分をしっかりと書きましょう。「目」の最後の横線を前にぐいっと出してそこから繋げるように書きます。最後の点は大きくしっかりと字を支えるように書きましょう。
ひらがなの部分は「る」を少し小さ目に書きます。
次の「一」は前の字からつながってきたように入って、丸みを帯びた線を書いてそしてまた次の字につながっていくように書きましょう。ただの1本の棒に見えないようにつながりと力強さを出しましょう。ぐいっと書いてしっかり止まることが大事です。
「茶」は、「ソ」を書いてそのまま底にフタをするように横線を書きます。そこから左右の大きい線につながります。左側にすっと書いて止まってから少し戻るようにしてから、右側の線を書きます。そこでもまた、ぐっと止まりましょう。そして中の部分を書きます。
3行目は全部ひらがなです。「ここにいるぞ!」と強い意味なので、しっかりと書きたいです。「あり」をしっかりと書く事で強さがでると思います。「あ」は最後の丸い線を下に向かって勢いよくはらっていきます。そうすることで、字が生き生きして見えてきます。「り」は、最初の線は、だんだん力を入れてぐっと書いて、2画目は軽く入って力を入れながら書いてまた抜きます。書きはじめから同じ質圧ではなく、線の中にも強弱を意識して書きましょう。
まとめ
この句を最初に読んだ時に、なんかテキトーな句だな、と思ったのですが(恥)、よくよく詠んでいくと、とっても奥深い句でした。
やせ蛙を自分に重ねたり、弱い者を応援するという深い意味があったんですね。
百合蔵はまだまだ、感受性が乏しいなーと思いました・・・。
俳句って面白いなーと思わせてくれた句でした。
次回は23回目☆↓↓
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