癖のない字が書きたい、名前をきれいに書きたい、大人な字に憧れる、字の勉強がしたい。一緒に勉強していきましょう★

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百人一首で美文字★

㊸百人一首の書き方★ペン字練習をしよう♪手本付85・86番

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こんにちは。

百合蔵と美句蔵です。

 

今回は43回目☆

始めていきます!

 

Contents

今回の歌について簡単な解説

今回の歌は、

■「夜もすがら もの思ふころは 明けやらぬ ねやのひまさへ つれなかりけり

【意味】
一晩中つれない人を思って物思いをしているこの頃は、なかなか夜が明けずに寝室の隙間までも無情に感じられる。
【解説】
”夜もすがら”:夜通し。
”物思ふころは”:物思いをしているこの頃は。
”明けやらで”:明けないで。
”ねや”:寝室。
”ひま”:隙間。
”さへ”:までが。
作者が女性の立場に立って詠んだ歌で、恋人のことで夜通し思い悩み、いっそのこと夜が明けて隙間から夜明けの光が差し込んで欲しいと詠んでいます。
作者は俊恵法師(しゅんえほうし)。

■「嘆けとて 月やはものを 思はする かこちがほなる わが涙かな

【意味】
嘆けといって月は私に物思いをさせるのであろうか。そんな訳もないのに、かこつげがましくこぼれる私の涙よ。
【解説】
”月やは物を思はする”:月が物を思わせるのか。いやそうではない。「やは」は反語。
”かこちがほ”:かこつけがましい様子。

千載集の詞書に「月前恋といへる心をよめる」とある歌で、月の前の恋を題に詠まれました。
作者は平安末期を代表する天才歌人、西行法師(さいぎょうほうし)。

 

※一番実用性があると思いますので行書と楷書の間くらいの字で書いています★

■実践■練習■

  1. 夜もすがら もの思ふころは 明けやらぬ ねやのひまさへ つれなかりけり

このような感じになりました。

5、7、5、7、7で改行して書いています。

この歌はひらがなが多いですね。漢字も画数が少ない字が使われていますので、リズム感と流れが表現できるとかっこいい作品になると思います★

この歌の解説はリズム感を中心にお話したいと思います。

最初の字「夜」は、はらう線を止めたりはらったりしています。

力を入れる所、抜く所に注意してリズムよく書きましょう。

2行目は、「もの」をさらっと書いて「思」を少しずっしり書きます。

その直後の「ふ」は、力を抜いてふわっと書きます。「ころ」はコンパクトに。

3行目の「明」は力強く書きます。「け」と「ら」でスピードを付けて書きましょう。

4行目はすべてひらがなです。大きさを変えながら強弱をつけました。

5行目もすべてひらがなです。字の大きさの変化と、はらいの線の中にも強弱をつけて書きましょう。

  1. 嘆けとて 月やはものを 思はする かこちがほなる わが涙かな

このような感じになりました。

5、7、5、7、7で改行して書いています。

この歌もひらがなが多い歌です。先程と同じようにリズムを意識して書いてみましょう★

最初の字「嘆」は、横線を右上がりにして繋げていきます。最後の点をしっかりと打ちましょう。

「と」を小さく書いて「て」を大きくしました。

2行目の「月」はあえて、楷書っぽく書いてみました。「の」を小さ目に。

3行目は、漢字の「思」を少し大き目に書きました。「す」の横線を長く強く書いてリズムを作っています。

「る」は、コンパクトにくるくるっと書きます。

4行目は、「こ」「る」を小さ目に書いています。流れを止めたくないので、「が」の濁点は最後に打ちましょう。

5行目は、最初の「わ」と漢字の「涙」、最後の締めの字の「な」を大き目に書きました。

のぺーーっと見えないように字の大きさ、書くスピード等を変えながらメリハリをつけて書きましょう。

 

 

まとめ

今回は、字1つ1つの練習に加えて、全体の流れ、動き、リズム等も意識して練習してみましょう。

線、1つ1つの中にも強弱をつけてみましょう。

 

百首書き終わった時に、絶対字がうまくなっていると思うし、頭も良くなっていると思うし、感受性豊かな人になっているはず★

 

次は44回目です★頑張って進めていきましょうーーー↓↓

㊹百人一首で楷書と行書の練習・書き比べ★手本付87・88番

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